私はADHD(自責型)、不安障害、パニック障害もちのワーママです。
自分で言うのもアレですが、ぱっと見はしっかりしているように見えるので、
「ちゃんとしてるね」と言われることもあります。
でも実際は、心の中で毎日ギリギリの綱渡りをして生きています。
家事も育児もそれなりに回して、職場でもなんとか仕事はこなしている。
だけど本当は、予定通りにいかないとパニックになったり、感情が乱高下したり、
必要以上に自分を責めて家で泣く日もあります。
今回はそんな私の1日を、「情緒ログ付き時間割」としてまとめてみました。
ADHDワーママのリアルな日常、ちょっと覗いてみませんか?
10年間働いた職場を辞めることを決意した話、ADHDの自分に合った働き方について考えてみた記事はこちら。

一般的なADHDとは少し異なる性質を持つ私の1日、情緒の動きをご紹介します!
私のADHDタイプは?|“しっかり者”の仮面の裏側

1日の時間割をお見せする前に、まずは私の「ADHDのタイプ」について少しお話しさせてください。
ADHDというと、
- 時間が守れない(遅刻しがち)
- 部屋が片付けられない
- 衝動的な行動や言動が多い
…といった特徴を思い浮かべる方が多いかもしれません。
でも、私はその“王道スタイル”とはちょっと違います。
自責&不安が先行する「内向きタイプ」のADHDです
これはあくまで私の中での分類ですが、私はズバリ、「自責・不安先行型ADHD」。
医学的にそういう分類があるわけじゃありません。あくまでも“主観ラベリング”です。
このタイプ、実は女性に多いそうです。
(※主治医談。エビデンスというより“あるある”レベルの話です)
私の特徴はこんな感じです。
- 時間は守れる。掃除も得意。多動や衝動的な言動はほぼナシ
- だけど、失敗を極端に恐れて行動できなくなる
- タスクが増えると頭が真っ白になってパニック
- 予定が詰まってると、先の見えなさに潰されそうになる
- 他人の機嫌に敏感で、ちょっとした顔色で「私のせいだ…」と過剰に自責する
不安障害・パニック障害という“おまけ”も抱えてます
子どもの頃は、むしろ“衝動的で空気が読めない”タイプでした。
その結果、たくさん怒られて、たくさん失敗して、
いつのまにか「失敗するくらいなら動かない」ようになっていきました。
結婚して環境が大きく変わったこと、仕事のストレスがきっかけで不安障害を発症。
次女の出産後には、パニック障害までおまけでついてきました。(現在は寛解)
もはやメンタルの福袋状態です。
とにかく私は、
「他人に嫌われたくない」
「先が見えないと不安で動けない」
そんな気質を背負ったADHDです。
なのに、なんとか育児も仕事もやってるんだから…
我ながら、だいぶ“耐えてるタイプの人間”だと思います。
ADHDワーママの「情緒時間割」を公開

ぱっと見は普通に仕事して家事して育児して、ちゃんとしてる風の私。
でもその裏側、脳内は毎日ひっちゃかめっちゃかです。
そんな私の1日を、感情つきの時間割=「情緒時間割」としてまとめてみました。
見えない情緒を言葉にしてみたら、少しラクになりました。
似たような日常を過ごしてる誰かのヒントになりますように。
時間 | 行動 | 情緒ログ |
5:50 | 起床 | とにかく眠い。眠すぎる。半分寝ながら身支度。 |
6:20 | 朝の準備 | 私の任務は娘たちの髪を結ぶことのみ。夫に感謝。 |
6:45 | 出発 | 不安発作防止にロラゼパムをぶちこみ出発。もう不安。職場までドアtoドアで片道70分。 |
7:30 | 電車移動 | 必ず座れる電車で。不安にならないようひたすらスマホをいじる。 |
8:10 | 職場到着 | PC起動。上司の話は「情報」じゃなくて「そよかぜ」。 |
8:30 | 業務開始 | 書類チェック×3。念のため×4。でもなぜかミスる。 |
12:00 | 昼休み | ChatGPTに上司のそよかぜ(自慢話)について愚痴る。 |
15:00 | 午後の業務 | 午後になるとなぜか心が落ち着いてくる。おばちゃんとおやつタイムで回復。 |
16:30 | 退勤 | 職場の最寄り駅まで走りながら、脳内で今日の反省会。軽く凹む。 |
17:00 | 帰宅中 | 行きは薬、帰りは謎の無敵モードで飲まなくても大丈夫。 |
18:00 | 子ども迎え | 子の顔=MP回復アイテム。 |
18:30 | 帰宅・夕飯準備 | 夫&子どもが動いてくれる奇跡に毎日感謝。 |
19:00 | 夕飯 | 日曜日の作り置きで水曜日までは生き延びられる。 |
20:00 | 入浴 | 嫌いな家事育児2位、「子どもを風呂に入れる」 |
21:00 | 家事いろいろ | 洗濯、明日の準備、長女の宿題見たり。瀕死。 |
21:30 | 寝かしつけ | 嫌いな家事育児堂々の1位、「寝かしつけ」。自分の時間が溶ける感じが本当に嫌。 |
22:30 | 自由時間 | 生き返った気がするけど、もう体は動かない。2日に1回は寝落ちしてる。 |
23:30 | 就寝 | 翌日も早いのでスマホ見たいけど我慢してお休みなさい。 |
ADHDワーママの情緒時間割で見えた、自分の性質とストレスの傾向

情緒時間割を作ってみて気づいたのは、
「行動記録」じゃなくて「感情のログ」こそが、自分の性質をあぶり出すことです。
たとえば私の場合は…
- 朝の身支度で既に脳がぐるぐる
- 電車で落ち着いてきたかと思いきや、職場でまたテンパる
- 夕飯あたりで一回回復、でも寝かしつけでまた崩れる
……こんなふうに、感情の波が1日の中で何度も揺れてるのがはっきり見えました。
同じように見える毎日でも、
「いつどこで疲れやすいか」「どこで無意識に頑張ってるか」を知るだけで、
ちょっと生きやすくなります。
特に女性は、ホルモンバランスや自律神経の変化で、心身が不安定になりがち。
ADHDや精神疾患の有無にかかわらず、
「自分のリズムを知っておくこと」自体が、メンタルを守る力になると思います。
情緒時間割は、
ただの“スケジュール表”じゃなくて、“自分の心と仲良くなる道具”かもしれません。
健康やメンタルを見直したい方にも、ぜひ試してみてほしいです。
ADHDワーママの私が、自分の頑張りに気づいた瞬間

時間割に「やったこと」と「そのときの気持ち」を書いていくと、
“え、私…めっちゃ頑張ってるじゃん”って気づく瞬間が必ず来ます。
朝起きて、支度して、仕事して、子育てして、
ごはん作って、洗濯して、寝かしつけて…。
1個1個は「当たり前」って思ってたけど、当たり前の数が多すぎるんですよね。
特にADHDの場合、自分のペースが崩れると、それだけでイライラしたり、疲れたり。
(私は間違いなくそうです)
だからこそ――
“できてない”んじゃなくて、“もう限界まで抱えてる”からしんどいんだ。
そう気づけただけでも、少し救われました。
私の脳みそは、「隙あらば自分を責めにくる仕様」になってるけど、
この情緒時間割のおかげで、やっと「自分に優しくなる入口」が見えてきた。
この年齢になって(30代半ば)、
自己肯定感ってまだ上がる可能性あるんだ…!
そう思えたことが、今回いちばんの収穫かもしれません。
情緒時間割を試したいADHDワーママさんへ|書き方&活用ポイント&テンプレート
「情緒時間割、ちょっとやってみたいかも…」と思ったあなたへ。
ここでは、簡単にできる書き方と、実際に役立つポイント、テンプレート情報をまとめました。
情緒時間割の書き方はシンプルでOK!
- 【時間帯】をざっくり分ける(1時間〜2時間ごと)
- その時間に【何をしてたか】を書く(行動ログ)
- そのときの【気分や頭の中】を一言でもいいので書き出す(情緒ログ)
たとえば…
「8:00〜9:00/出勤とメール確認/頭に何も入らない、もう帰りたい」
…みたいなゆるログでOKです!
情緒時間割の活用ポイント
- 後から見返すと、自分がどこでしんどくなりがちか分かる
- 「何もしてない日」と思っても、感情込みで見ると意外と頑張ってたことに気づける
- ADHD傾向がある人は特に、“無意識の疲労”を視覚化するのにおすすめ!
情緒時間割のテンプレートはただいま準備中です
今はまだリンクがないのですが、Googleスプレッドシート形式で公開予定です。
コピーしてそのままスマホやPCで使えるものにするので、完成したらこの記事内でお知らせします!
「書いてみたいけど、白紙からだと手が止まる…」という方も、
テンプレを使えば、“感情の棚卸し”がちょっとだけラクにできますよ。
まとめ|ADHDでも、そうじゃなくても。ワーママは毎日生きてるだけで金メダル

ADHDでも、そうじゃなくても。
不安障害があっても、パニック持ちでも、完璧でも、ズボラでも。
子育てしながら働いて、家を回して、生きてる。
それだけで、毎日金メダル級です。
「自分なんて全然ちゃんとできてない」
「こんなんじゃダメだ」って責める声が頭に浮かぶ日もあるけど、
この情緒時間割を書いてみて思ったのは、
“もうちょっと自分のこと、褒めてもいいかも”ってこと。
情緒時間割は、「頑張りを言葉にして、見える形にする」ツール。
少しだけでも自分に優しくなれるきっかけになったら嬉しいです。
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