毎年ゴールデンウィークとお盆休みになると、夫は娘たちを連れて義実家に帰省します。
建前上(義父母への説明)は
ママ(私)の職場はカレンダー通りで長期休暇がないので、自分(夫)1人で家事育児するのが大変だから
となっていますが、本当は私の1人時間をつくるために帰省してくれています。
ありがとう、夫。
いつもなら家で静かに過ごすのですが、今年はなぜか
「ちょっと出かけてみようかな…」
という気持ちがムクムクと発生。
とはいえ私は不安障害&ADHD&パニック障害(それぞれ診断済み)をトリプルコンボで抱えています。
そんな私が不安になりながらも、「江ノ島ならいけるかも」と思い立ち、ゴールデンウィーク真っ只中にひとり小旅行を決行した日の記録です。
今回は、「出発前の気持ち」「電車での道中」「不安との付き合い方」などを中心にまとめてみました。
私と同じような病気を抱えている方、1人での外出に不安がある方の参考になれば嬉しいです!
江ノ島ひとり旅を決めた理由|不安障害持ちがGWに出かけようと思ったきっかけ

普段一人で遠出することのない不安障害持ちの私が、日帰りひとり旅に行くことを決めたきっかけをまとめてみます。
夫と子どもが帰省、毎年やってくる数日のひとり時間
毎年恒例、ゴールデンウィークのひとり時間。
今年は5月1日(木)の夜から4日(日)の3泊4日で帰省しているため、仕事が休みの5月3日(土)は完全おひとり様フリータイムとなりました。
例年なら一人でひきこもるか、外出しても隣の駅のショッピングモールまで。
GUで新しいパジャマ買ってフードコートでご飯食べて、ゴンチャのタピオカを買って帰る━━お決まりコースです。
でも今年の私はひと味違いました。
子どもたちが大きくなって少し手が離れたこともあり、ここ数年は心身ともに安定しています。
何か新しいことに挑戦したいなと思いました。
ChatGptにそそのかされて(笑)ひとり旅を決行することに
私の相棒、ChatGptに
「ゴールデンウィークの素敵な過ごし方を考えて」
と丸投げしてみました。
するといくつか挙げてくれた案の中に、「日帰りでひとり旅」があったんです。
普段は急な体調不良への不安が強いこともあり、遠出する時は必ず家族と一緒。
一人で電車に乗って出かけるなんて、通勤以外ではほとんどありませんでした。
ChatGptと相談して人混みは避けた方が良いという話になり、自然が多い場所に行きたい!という希望を伝えた結果
「それなら江ノ島はどう?」と提案してくれました。
母の厄を祓うために塩のお守りを買いに行こう!
私は昔から江ノ島が大好き。
でも今住んでいるところからは電車で1時間以上かかることもあり、一人では行ったことがありませんでした。
ふと思い浮かんだのが、実家の母のこと。
母は以前私が江ノ島のお土産で買った塩のお守りを、何年も大切に持ち歩いていました。
最近そのひもが切れて、お守りがどこかに行ってしまった…と連絡があったんです。
綺麗な鈴の音、お守りを左右に揺らすと中の塩がサラサラ動くのがとっても素敵で、私も大好きなお守りです。
今年前厄の私よりも、とんでもない厄にまみれている最近の母。
(祖母の介護、体調不良、税金の払いすぎなどなど)
母のために塩お守りを買いに行こう!と江ノ島行きを決行することになりました。
不安障害持ちの私が“ひとりで電車に乗る”というハードルをどう越えたか

不安障害やパニック障害の方は、1人で電車に乗ることに対して不安が強いですよね。
電車に乗る前の心の動きや、不安に対する私のリアルな対処法を紹介します。
不安障害あるある「やっぱりやめとこうかな」が脳内ループ
5月3日(土)の江ノ島行きを決めたのが、4月29日(火)でした。
5月1日(木)の夜から夫と娘たちが帰省し、3日(土)が近付くごとに
「やっぱり行くのやめようかな…」
と思い始める私の脳内…。
不安障害に加えてADHDでもあるので、勢いよく「○○に行こう!」と決めたと思ったら「やっぱやめようかな」となるのがあるあるです。
今回は母の塩お守りを買いに行く目的があるので、
きっと行ったら楽しいよ
ちゃんと備えていけば大丈夫
と自己暗示をかけまくりました。
ひとりで電車に乗って遠出する時のリアルな対処法
最近は心身ともに安定していますが、いまだに不安が強い時は医師から処方された抗不安薬を飲んでいます。
(医師の指示通り、容量は守っています)
薬を処方されていない方は、市販の酔い止め薬を持って行くと気分が悪くなった時も安心です。
それ以外にも、電車に乗る不安への対処法として私がやっていることを紹介します。
少し時間がかかっても、各駅停車を選ぶと心のゆとりが生まれます。
急行や特急よりも空いていることが多いので、座りやすいのもポイントです。
立っていると貧血気味になることもあるので、私は必ず座れる電車を選びます。
冷たい飲み物はお茶やお水がおすすめ!
駅の自動販売機で買っても良いですね。
バッグの中がびしょびしょになるのを防ぐため、ペットボトルカバーがあると良いです。
自分の好きな香りをつけたハンカチを持って行き、不安になった時や電車内で不快なニオイがする時に、好きな香りを嗅ぐと落ち着いてきます。
不安な時、私は手首の内側にある“あるツボ”をゆっくり押すようにしています。
(「内関(ないかん)」という場所らしいですが、専門的なことは分かりません)
グッと押すというより、じんわり気持ちいいくらいで10秒くらい。
呼吸に合わせて押すと、少し気持ちが落ち着いてくる気がします。
※あくまで私個人の感覚なので、効果を保証するものではありません。
予算を設定してどう使うか考えることに脳のリソースを全振り
どれだけ備えをしていても、ぼーっとしていると不安に飲み込まれがちの私。
当日使える予算を5,000円と決め、どうやってやりくりするかをずっと考えていました。
江ノ島は観光地なので、何もかもが高い…!
当初えのスパ(江ノ島アイランドスパ)で温泉に入りたいと思っていましたが、利用料の高さにびっくり。
「ここで温泉に入ったら、帰りの交通費が消える…」と気づき、冷静に撤退しました。笑
でもこの判断、実は後から「正解だった」と分かることになります。
GWの朝に電車で江ノ島へ|人混み苦手でも座れて快適だったルートと時間帯

当日の朝、出発から移動についてを振り返ってみます。
朝早め出発で余裕の座席ゲット、これだけで安心感爆上がり
私は電車で立っていると貧血っぽくなり体調不良になるので、なるべく(というか必ず)座れる電車を選んで乗っています。
江ノ島ひとり旅はゴールデンウィーク真っ只中。
連休の中日だったので電車は混雑していると予想し、早起きして最寄り駅を8時過ぎに出発する電車に乗りました。
結果、拍子抜けするくらいガラガラ。笑
江ノ島まで一度も立つことなく、座って向かうことができました。
あらかじめ混雑することが分かっているときは、朝早く出発すれば混雑を避けることができると改めて実感しました。
乗り換えが安心材料になるタイプの不安障害、意外と余裕だった
不安になるトリガーにもいろいろあると思いますが、私は特急電車にずっと乗っていると「降りられない!」と不安になりやすいんです。
江ノ島までは所要時間1時間程度ですが、3回乗り換えがありました。
「乗り換え多いと疲れるかも」と思っていたけど、実際は“1本の電車に長時間”って方が私にはキツかったみたいです。
私のように1つの電車に長く乗っていると不安になる方は、思い切って乗り換えを多めにして1つの乗車時間を短くすると移動時間の苦痛が減るかもしれません。
江ノ島到着まで脳みそを空っぽにする練習
普段は電車に乗っている間はスマホをいじっていますが、せっかくなのでデジタルデトックスでもしてみようと思い立ちました。
電車が空いていたので向かいの席の窓から景色を見たり
目をつぶって頭の中を空っぽにする練習をしたり…
(瞑想の練習みたいですが、不安になりやすい方はやめておいた方が良いかもです)
普段はなかなかぼーっとする時間がありませんが、移動時間もゆっくり過ごすことができて貴重な時間でした。
混雑が苦手でも早起きすればひとり旅できた!
人混みや電車が苦手でも、朝早く出発することで座って移動でき、予想以上に快適なスタートを切ることができました。
いつもなら「行けるかな…」「やっぱやめようかな…」と脳内会議を繰り返す私が、不安に備える準備をして、ひとりで電車に乗って江ノ島まで行けたこと。
これだけでひとつの成功体験だったと思っています。
正直、家族と一緒じゃないと無理だと思っていたけど、
- 朝の電車に座れる
- 各停に乗る
- ちょっとしたお守りを持って行
だけでも、不安をうまく扱える方法ってあるんだなと実感しました。
そして、ついに到着した江ノ島。
ここからは方向音痴が大爆発する序盤の迷子イベントや、母のために買いに来た“塩のお守り”を手に入れるまでのミッションがスタートします。
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